29歳女 愛猫との別れの日は突然に

 

29歳女 愛猫との別れの日は突然に

29歳主婦です。

わたしが猫を飼っていたのはもう20年近く前になる、小学生の頃です。

元々両親は動物を飼うことは反対だったので、それまで動物と関わることのない生活を送っていました。

そんなある日、姉が子猫を連れて帰ってきました。

話を聞くと、友達と出かけた先で子猫を見つけたと。

人懐っこい子で、初対面の姉や友達でも触らせてくれたそうです。

一通り遊び、帰ろうとするとなんとその子猫が追いかけてきた!周りに親猫も見あたらない、まだ手のひらに乗るほどの小さな子猫。

どうしても放っておけず、連れ帰ってきたのでした。

もちろん両親は反対。

だけど最初に見つけた姉からしたら、自分を選んでついてきてくれたその子を見捨てるなんてできない。

結局、姉の泣き落としに負け、両親は飼うことを許してくれました。

いざ飼い始めたら両親も可愛くて仕方がないようでした。

どうしてもだんだんと、お世話をする人が両親になっていきます。

子供は可愛がる担当です。

やはり、お世話をしてくれる人のことは猫だって好きですよね。

甘えてきてくれる猫に、特に父はメロメロでした。

そんな両親がどうして動物を飼いたくなかったのか。

不思議に思って聞いたことがあります。

返ってきた返事は、「死んじゃうと悲しいから」。

そこで、初めてペットの死を考えました。

どれほど長生きしても、いつかお別れする日がくるんだ。

動物を飼うということは、いつかくるその子を看取る日まで責任がついてまわるのだと、その時初めて感じました。

そして2年ほどの月日が流れ、その日は突然にやってきました。

もともと野良猫だったこともあり、外にも出られる環境にしていました。

賢い子で、走る車には決して近づかず、いつも家の前で遊んでいたのですが、その日は違いました。

急に道路に飛び出していき、そのまま走ってきた車の下敷きに。

駆け寄った時には既に呼吸が乱れていて、そのまま家族が見守る中天国へ旅立ちました。

まさかこんな急に別れることになるとは、家族の誰一人として思っていなかったので、本当に心が追いつきませんでした。

こんなことになるなら、家の中だけで飼えばよかった、もっと相手をしてあげたらよかった、たらればばかり浮かび涙が出ました。

たった2年、それでも2年、毎日当たり前のようにいた子がいなくなるのは悲しく、とても寂しかったです。

それでも比較的早く気持ちが落ち着いたのは、その子が子供を残していってくれたからだと思います。

悲しくても残された子猫のお世話は待っているし、また、いなくなってしまった猫の面影の残る子猫はとても可愛かったのです。

いなくなってしまった猫の分、この子に愛情を注ごうと思いました。

そして、同じ後悔をしないようにこの子との毎日を大切に過ごそうと思いました。

ペットのいなくなる悲しみは、ずっとなくなりません。

今でも、亡くなってしまった猫を思うと悲しいです。

だから、その悲しみはなくさなくていいと思います。

そのうち悲しみだけじゃなくて、一緒に過ごした日々を懐かしく思える日がくると思います。

どうしても前を向けない時は、新しく家族を迎え入れることも考えてみてほしいです。

いなくなってしまった子の代わりはいないけど、あなたの愛情を受け止めてくれる子はいます。

いつかまた別れがくるけれど、それは人間も同じです。

だからこそ一緒にいられる一瞬一瞬を大切に、後悔しないよう過ごすしかないのだと思います。

たくさん泣いて悲しんで、落ち着いたら一緒にいて楽しかった日々を思い出してください。

それから、悲しみをどこか片隅に残したままでいいので、楽しいことをしてみてください。

あなたの心がいつか晴れますように。