32歳女 闘病生活の果てとお葬式にて

 

32歳女 闘病生活の果てとお葬式にて

フェレットを亡くして3年経ちますが一緒にいた日々は今も忘れる事なく覚えています。

出会いは主人がペットを飼いたいと言ったのがきっかけでした。

その時住んでいたアパートがペット飼育不可でしたが小動物は許可されていましたので犬や猫ではなく小動物を飼う選択しかありませんでした。

フェレットにした理由は私が子供の時に飼いたかったからです。

お互いフェレットを飼うのは初めてだったので飼育本やネットで調べながら一緒の生活をスタートしました。

犬や猫と違って芸を覚えたり甘えてきたりはしませんが寝てる姿や、ゲージから部屋に出した時に嬉しそうにクックックッと言いながら散歩したり近くに寄ってくる姿は可愛いかったです。

フェレットの寿命が6〜8年と言われていますが6歳になった時です。

おじいちゃんとなって前ほど活発には動かなくなり寝ている時間の方が増えましたが、ある日ぐったりとしていて耳や鼻先が白く血色も悪かったので病院に連れて行きました。

病院に行って診断されたのは癌でした。

お腹に3個ほど影があり治る可能性は無いと言われました。

手術する事はできても治療の為の手術ではなく本当に癌なのか解明するだけの手術なので高齢であり小さな身体に負担を大きすぎるので手術はせず薬を飲んで癌の進行を遅らせる事を勧められました。

病院や帰りの電車の中では涙を堪えていましたが、家についた瞬間から翌朝まで泣き続けました。

主人にはまだ亡くなった訳じゃないんだからと言われましたが、いつか来る別れを突き付けられた事がショックで涙が止まりませんでした。

その日から闘病生活が始まりました。

朝晩に薬をあげるんですがペースト状のおやつに練りこんだり、練りこんだおやつを食べない場合はスポイトで溶かした薬を飲ませていました。

隔週で病院にも通院しました。

癌を宣告されてから2ヶ月後は少し元気になり歩き回る事も出来ましたが3ヶ月後には悪化し歩こうとしてもつまづいて身体を引きずるように歩く事しか出来なくなり隔週の病院が毎週になりました。

そして半年後に亡くなりました。

たまたま仕事が休みで家にいた時です。

部屋の中に出しても歩けないので日の当たる場所で膝に乗せて日向ぼっこをさせていました。

気持ち良さそうにしていました。

ゲージに戻し離れた後に物音がしたのでゲージに行くと中でひっくり返っていました。

手で触った瞬間身体に力が入っていない事が分かり名前を呼びましたが反応ありませんでした。

目をつぶっていて寝てるようでしたが力が入っていない身体は死んでいる事を実感させました。

自然と「辛かったね、頑張ったね、ありがとう」と言葉が出てしばらく日向ぼっこさせていた時と同じように膝に乗せて泣きました。

癌宣告された時、闘病中の間に別れを受け入れられていたのかひどく泣く事はありませんでした。

はっきりと心の整理がついたのは亡くなって3日後のお葬式の時です。

もうこの世にはいないんだ、とすんなりと受け入れられ悲しい気持ちから離れられました。

後から病院の先生に一度元気になった事、半年ともった事に驚いたと聞いてあの子の頑張りを嬉しく思いました。

後悔する事も沢山ありました。

もっと早めに病院に連れていったなら、もっと遊んであげれたなら…とキリがありません。

しかしペットを亡くして後悔がない人などいないと思います。

悲しみを受け入れられるのは時間がかかりますしいつまでも思い出して泣いてしまうと思います。

私もこれを書きながら涙がポロポロと出てきました。

でもそれで良いと思います。

悲しい別れを忘れる事がないように一緒に過ごした大切な日々も忘れる事はありません。

無理に忘れる事や泣くのを我慢する事はありません。

今は亡くした事が受け入れなく辛いかもしれませんがいつかは受け入れられる時がきます。

受け入れられた後は楽しかった日々や写真を見てほんわかしたり少し泣いたりしてあげてください。

その思い出はこれからのあなたを支えてくれます。