23歳女 お線香をあげるたびに心が凪いでいった

 

23歳女 お線香をあげるたびに心が凪いでいった

20代の女性です。

その子に出会ったのは1年半ほど前のことでした。

ペットショップで一目ぼれしたジャンガリアンハムスターをとてもうれしい気持ちでお迎えしました。

今でもあの日のことは鮮明に覚えています。

小さな体と活発な動き、その子と過ごす毎日はとても楽しかったです。

しかし、私のその子に対する食事コントロールが上手くなかったようで、1歳を過ぎたころに眼のふちにできものができてしまいました。

そのあとはお薬を飲んでもらうことで症状自体は落ち着いていきました。

その子は、私が仕事から帰ると「お外に出して!」と必死に抗議してきて、かわいかったです。

ある日、部屋でおさんぽをさせている最中にうとうとしていしまい、目が覚めると部屋の中でその子は冷たくなっていました。

布団の下に潜り込んでいたようで、体が平らにつぶれていました。

私はしばらくの間、とても正気ではいられず毎晩のように泣き続けました。

自分が殺してしまったんだと思うと申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

そのあと死んでしまったその子を火葬までの間、部屋で見つめていました。

やわらかいタオルを敷いて、その上に寝かせました。

ろうそくとお花を添えて、やさしい音楽を流しました。

火葬が終わった後は骨壺が帰ってきて、それでもまだ現実味が私の中にありませんでした。

なんとか気持ちを落ち着けようとお線香とお花を買ってきて、苦しいたびにお線香をつけました。

お線香は落ち着く香りでした。

そのあとお盆がやってきたので、精霊馬を手彫りして大好きだった食べ物をたくさん用意しました。

住んでいるアパートの都合上、迎え火と送り火はできませんでしたが目印として家のドアノブに、その子の名前とひまわりの絵を描いたシールを貼りました。

来てくれるかな、と少し不安に思っていました。

ですがお盆の最初の日、本当にその子は来てくれました。

私がまどろんでいると一瞬ですがその子の甘い香りがしたんです。

どんなに求めてももう嗅げない香りがその時だけ嗅げたんです。

あぁ、会いに来てくれたんだと涙がこぼれました。

それから少しずつ気力を取り戻して、次にハムスターを飼うことがあれば部屋散歩の時間は決めようと心に誓いました。

そして決して目を離さないこともです。

もし自分の過失で愛するペットを亡くしてしまったとしても、愛情深く毎日お世話をしてくれたあなたのことをその子は恨んだりしないと思います。

今は私もそう思えます。

きっと天国であなたが幸せに暮らしてることを願いながら楽しく走り回って美味しいものを好きなだけ食べていますよ。

だから大丈夫です。

前を向いてその子に胸を張れる生き方をしていきましょう。