44歳女性「ごめんね」じゃなく、「ありがとう」

 

44歳女性「ごめんね」じゃなく、「ありがとう」

その子との出会いは、私がワンコとニャンコの保護活動をしていた時期です。

迷子で保護され、我が家で初めて預かるワンコでした。

ワンコを飼っていたのは、私が子供の頃から大人になるまでいた1匹だけで、その子が亡くなってから10年以上ぶりに接するワンコです。

つらい過去を忘れ、まっさらな気持ちで新しい第二の犬生を送ってほしいと思い、「サラ」という名前を付けました。

もちろん、当時は保護活動をしておりましたので、新しい飼い主さんを見つけるために預かりました。

皮膚病がひどく、いい方との出会いもなく、我が家に来てから、1年ほどで、うちの子にすることに決めました。

サラが来てから、色んなワンコを預かり、新しい家族の元へ送り出す中、来る子来る子にフレンドリーに接するサラ。

怖がりな子には、大丈夫だよ〜と言わんばかりに、優しく頼もしく接するサラ。

色んな出来事がある中、私も新しい家族を作ることになり、サラと一緒にお引越し。

子供も生まれ、私の人生の転機をいくつも見てきた子です。

そんな中、時折、何かの強い痛みで鳴くようになりました。

我慢強いサラが、痛みを紛らわすため、小屋の周りの木をかじったりするようになりました。

動物病院に連れていくと、ヘルニアとの診断で、薬をもらい、それで痛みはおさまっているようでしたので、さほど心配はしていませんでした。

それから、また引っ越しをすることになり、一緒に新居へ移るとともに、動物病院も変えました。

新しい動物病院で、前の病院で出してもらっていたヘルニアの薬を見せ、引き続き、薬を出してもらっていました。

でも、ある時、すごく強い痛みで、必死に耐えるサラを観ました。

そんなサラは今まで見たことがなく、しばらくすると、おしっこを何回もするためにしゃがむけど、出ないという状態になり、病院に連れて行くと、膀胱が固く、もしかしたら腫瘍があるのかもしれないとのことでした。

推定14歳のサラ、手術しようという話にはなりませんでした。

それから、しばらく膀胱の薬を出してもらっていましたが、最期の日、痛みにもがき苦しみ、痛み止めの注射も打ってもらいましたが、それも効かないようでした。

夕方、家族に看取られ、私の腕の仲で静かに息を引き取りました。

あれから、3年になりますが、まだあの最期の痛みに耐えている姿が忘れられません。

もっと早く本当の病気が分かっていれば、と思うこともありますが、最後まで自分の足で立とうとしていた強いサラの姿を思い出し、前を向かねばと思いました。

亡くなってから数日後、気持ちを落ち着かせるために、サラへの手紙を書きました。

「ごめんね」の手紙ではありません。

サラとの思い出や、サラに教えてもらった全てのこと、「ありがとう」の気持ちでいっぱいの手紙です。

その手紙を書くことで、気持ちの整理が少しできました。

いつも一緒にいてくれた大切な家族がいなくなるのは、本当に寂しく、どうしたらいいか分からなくなりますが、自分がこの世を去ったあとに、サラに再会するとき、サラを見習って、精いっぱい最後まで頑張って生きたよ!といえる人生を送りたいと思います。

私には、他にもワンコとにゃんこたちがいます。

色々先を考えると不安になりますが、きっと大丈夫、時間がかかるけど、いつか大丈夫になる。

あなたもきっと。