41歳女 彼の死を生かして生きていく

 

41歳女 彼の死を生かして生きていく

17年間家族の一員だった愛犬が亡くなりました。

その最後の数年、私は実家を離れていたので、帰省するたびに彼に会えることをとても楽しみにしていましたし、半面で、会っていない間の老化も目の当たりにし、胸が苦しくなりました。

晩年は、白内障もあって、あまり見えていないとのことでしたし、数年前までは散歩に行くと、こちらが引っ張られる風だったのに、そんな勢いもなくなっていました。

自分の半生を共に過ごしたわけで、いつのときも一緒にいました。

庭で飼っていたので、夜中に雷がなると、くぅくぅという鳴き声で目が覚め、パジャマのまま外に出て、彼を玄関先に連れてきては、翌朝母に怒られたり。

それは、母が一番世話をしていたので、玄関が臭くなるということと、はしゃいで玄関を汚してしまう掃除を母がしていたからでした。

私がやれば良かったのに、その頃はかわいがるものの、掃除や散歩などは母任せにしていたのです。

母もキャリアウーマンなので、朝はとても忙しく、散歩は5分くらいでした。

本当に、心底後悔しているのですが、なんで私がちょっと早く起きて十分な散歩に連れて行ってあげなかったのだろうと、何でもっと外で走り回らせてあげなかったんだろうと、今でも後悔で後悔で、申し訳ない気持ちになります。

あっちに行きたいのに、リードを引っ張ったり、もっと走りたいのに家に帰ってきたり、あの頃の私をぶん殴りたいような、そんな気持ちになります。

最期のときは、誰も側にいてあげれなかったのです。

残暑の夕暮れ、仕事から帰ってきた母が倒れていた彼を見つけました。

それを聞いて、涙が止まりませんでした。

あんなに長く一緒にいてくれたのに、私はもっとできることもあったのにしなかった、後悔と懺悔の気持ちで胸が張り裂けそうでした。

あれから数年経ちますが、未だに思いだすと涙が出てきます。

でも、彼が亡くなってしばらくして、私の妊娠が分かり、今母になって、愛情を注ぐことの大切さを身をもって感じています。

子供のトイレの始末もなんてことありません。

だって愛する子供ですから。

時を戻して、もっと彼を大事にしてあげたいという思いは募りますが叶いません。

でも、彼の存在を忘れずに、一生反省しながら、彼が教えてくれたことを大事に心に留めて前に進んでいます。