37歳 男 8年の愛猫 姉の喝で立ち直る

 

37歳 男 8年の愛猫 姉の喝で立ち直る

私は37歳の会社員です。

以前8年間22歳から30歳のときくらいまで実家で飼っていた猫がいました。

この猫は私が県外の学校へ行っていた時に、バイトもしていて、バイト先の酒ケースを置く場所に捨てられていたのが出会いでした。

へその緒も付いたままの子猫で、その日は5月でしたが、小雨が降り続いていてとても寒かったのですが、その子猫は雨でできた水たまりのなかで目も開かない状態で必死に「ニャーッ!ニャーッ!」と鳴いていました。

最初はどこで泣いているのかわからなくて、しかもその声量はもう少し大きい猫が鳴いているのかと思うくらい大きい声でした。

するとまるで親指より少し大きいくらいのみのむしみたいな生き物を水たまりで見つけ、それを触って初めて子猫だとわかりました。

お腹がパンパンに膨れて鳴いていたので、死に物狂いで助けを求めていたのでしょう。

学生寮でしたが、寮長に「面倒みれるんなら、特別に交渉してみるよ、どうせお前あと半年で地元へ帰るんだもんな」ということで、特別に許可をもらえました。

子猫用の哺乳瓶と粉ミルクを急いで探して買いに行きました。

大きめのペットショップに売ってたので買って、3時間ごとにミルクをやって、なんとか元気になり、少し大きくなったときに学校卒業と同時に実家へ戻りました。

その後、実家の私の部屋で飼い始めました。

なんとか実家の環境にもなれてくれて、でも他の部屋へはなかなか行こうとはしなくて、私の部屋がベースでした。

私が仰向けで寝ていると、お腹の上に乗ってきて、私の顔にお尻を向けて座るんです。

いつも「顔こっち!」と私の顔の方に向けるのですが、すぐにきびすを返してあっちを向いてすわり、でも私のもとを離れませんでした。

よくなついてくれました。

名前は「ちょべ」ちょっと変わった名前ですが、実家に帰って子猫を見たとき母さんが「ちょべたんかい?」と方言なのかなんなのかわかりませんが、そう言ったので「ちょべ」と名づけました。

性別はオスです。

8年位生きましたが、晩年は苦しかったです。

突然餌を食べなくなり、ゲッソリと痩せていきました。

動物病院へ連れていくと、もう手遅れだと言われました。

呆然として、ずっといるものだと思っていたので、写真もろくにとっていなくて、慌ててその時はスマホとかなかったので、使い捨てカメラを買ってきて、何枚も撮りました。

でも、写真にうつるちょべはまだまだ元気そうな顔なんです。

切なくて悲しくて。

最後の日の前日の夜にトイレから出られなくなってうずくまっているちょべを見つけ、ベットに寝かせてやりました。

姉と母と私が泣きながら見送りました。

ペットロスの解消は、正直しばらくはなにもできませんでした。

いっそ私も自殺しようかとさえ思いました。

ちょべは私に拾われて本当に幸せだったのか、本当に私でよかったか、いろいろ後悔してメソメソしていました。

姉が見かねて「そんなに悲しいなら一緒に天国へいけよ!」と怒鳴り、きっと姉なりの愛のムチだったのでしょう。

確かにメソメソしていては天国のちょべが可愛そうだ、こんな情けない父ちゃんだったのか、って。

そう思い、踏ん切りをつけました。

きっかけは姉の泣きながらの喝!でした。

それがどんな方法であろうと、姉の思いがちゃんとあったから、私も立ち直れたのだと思います。

また苦しい境遇の動物がいたら、自分が救うことを許されるのであれば、育てて一緒に生きていきたいなと思います。