35 男 新しい猫を拾ってペットロスを解消した

 

35 男 新しい猫を拾ってペットロスを解消した

私は田舎の地方都市住まいです。

家の周りはまだ畑や田んぼが残っていて、野良猫なんかも少なくありません。

もう20数年前になりますが、私が小学校低学年の時に野良猫がうちの庭に迷い込んでおりました。

生後8か月くらいでしょうか、凛々しいけどまだあどけなさの残る白黒茶色が混ざった雄猫でした。

仕方なくご飯に味噌汁をぶっかけただけのねこまんまを食べさせてあげたのですが、いずれでていくだろうと特に家に入れる事もなく放っておいていました。

そのうち、ねこまんまに鰹節が混ざったり、こっそりお小遣いでかった猫缶をあげたりうちとの距離は縮まっていたものの、まだ飼うとはなっていなかった頃。

うちの近くで全く関係のない猫が死んでいたのです。

その猫を偲ぶように寄り添って離れない雄猫がいました。

カラスなんかも近寄ってくるのですが、追っかけまして追い払ってはその死んだ猫の元に戻ってくるのです。

それをみたうちの母が「あんなに情に厚い猫は飼わんといかん」と言い出し、死んだ猫を埋葬し、雄猫を飼う事に決めました。

その時驚いたのは、私たちが死んだ猫に近づいても特に威嚇せず、付いてきたのです。

母だけでなく私も何か運命的なものを感じ、飼う事にしました。

にゃん太朗と名付け、それからは私はにゃん太朗を兄のように感じ、何をするにも一緒で10数年過ごしました。

家族です。

そして最後は病気を患ったものの、苦しむことなく亡くなりました。

にゃん太朗が死んだことを認めたくなかった私はペット葬式や弔いをすべて母に任せてしまいキチンとお別れ出来ず、それもまた心残りとなってしまいました。

実家の近くの原っぱに行くと、一緒に鬼ごっこをしたな。

裏の線路を見ると、3日ほど行方不明になったとき夜な夜な轢かれてないか確認しに行ったな。

実家のソファをみると、父が邪魔にしつつ父と寝ていたな。

出かけようとすると、最後フラフラになりながらも見送りに玄関まで来てくれたな。

などなど、何を見ても思い出してしまって辛かったことを覚えています。

今まで可愛がっていた彼がいなくなって、ぽっかりと穴が開いてしまったのがわかりました。

見かねた母が、新しく猫を飼おうかと言いましたが、私は代わりを求めていたわけではないので断りました。

そんなある日、またも野良猫が、似ても似つかないくらい愛らしい子猫がまた庭にいたのです。

私は、また辛い思いをするのは嫌だったので里親でも探そうと提案しましたが母は「にゃん太朗があの世で心配してるんじゃないの。

だからわざわざ子猫をうちに送ってくれたんじゃない?にゃん太朗も幸せだったからウチにこの子を送ったんじゃない?」と言いました。

続けて「悲しんでてもにゃん太朗だって喜ばないでしょ。

にゃん太朗に向けてた愛情をこの子にも分けてあげなさいよ」と言われハッとしました。

悲劇のヒロイン気取っててもにゃん太朗は戻らない。

だったら今困っているこの子を助けてあげようと思ったのです。

その子猫を飼う事にしたはいいものの、ほんとに子猫過ぎて、餌からトイレから苦労しました。

おかげでにゃん太朗の悲しみを忘れられたのも事実です。

その後他に家を建てても何故か猫が寄ってきて、また違う猫も飼っています。

縁があればまた違う猫を飼う事もあると思います。

ペットを亡くした気持ちは痛いほどわかりますが、逆に、亡くなった猫ちゃんが「幸せだったよ、だから今困ってる猫を代わりに幸せにしてあげて」と新しい猫を送り付けてきてると考えると逆に笑えてくるのです。

なので、ロスで悲しんでる方がもしいらっしゃったら、ペットショップで新しいペットを飼っても良い。

以前のペットとの時間があったから新しいペットを飼えると気持ちを切り替えて欲しいと思うのです。

乱雑な文章で失礼しました。

 

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