35歳女 うさぎ ペット専用納骨堂 悔いはありません

 

35歳女 うさぎ ペット専用納骨堂 悔いはありません

はじめまして、TOMOと申します。

私は、ネザーランドドワーフの男の子と暮らしていました。

出逢いは、学生の時に付き合っていた彼とデートでたまたま寄った、ホームセンターに入っているペットショップです。

いつか動物を飼うなら仔犬がいいなぁと思っていたのですが、その日は、大きく「値下げ」と書かれたポップが目に留まりました。

 それは、2回値下げされて5000円になっているネザーランドドワーフのゲージで、兄弟と思われる2羽が丸くなって眠っていました。

店員さんに話を聞くと、白い2羽にはそれぞれ背中に黒い模様がありそれが原因で、他の真っ白な子達は売れていったのに残ってしまっているとのことでした。

店員さんが「触ってみますか?」とゲージを開けてくれると、1羽は寄ってきたのですがもう1羽は遠目にこちらを眺めているだけで一向に寄ってこない上にしばらくするとまた寝てしまいました。

寄ってこない子の自由さが物珍しかったのと、そっと撫でた時のちらっと私を見た目が可愛くて、その日に家に連れて帰ることを決めました。

 気分が向かないと撫でさせてもくれない気分屋の彼との生活は、気楽で楽しくて、学校から帰るのも就職してからは会社から帰るのも、毎日楽しみで仕方ありませんでした。

 9年と少しがたったある日、夜中にコンビニに行きたくなり「ちょっと行ってくるね」と彼に声をかけて出かけました。

15分ほどして帰ると、ぐったりした彼の姿があり、息がゼエゼエしていました。

私はわけがわからず、背中をさすったり名前を呼んだりしましたが、苦しそうな状態が変わらず、泣きながら夜間診療をしている動物病院を調べ電話をしました。

ところが、うさぎの症状を話すと初めの2件には断られました。

「小動物がそういう状態になった場合、助かる見込みが少ない。

病院へ向かっている間に死んでしまうこともある」と。

私はそれまで、病気は何もしたことがなく、いつまでたっても毛並みが綺麗でかわいい彼の寿命など考えたことがありませんでした。

縋る思いでかけた3件目、受け入れてくれるという病院へタクシーで向かいました。

タクシーの中、毛布に巻いて抱えた彼は、今まで感じたことのない、なんとも言えない「動物の匂い」がしました。

受付で彼を看護師さんに手渡してから、先生に呼ばれるまでの間のことは何も覚えていません。

名前を呼ばれて診療室に入ると、人工呼吸をされている彼がいました。

「一度自発呼吸が戻ったのですが…今はまた人工呼吸が必要な状態です。

人工呼吸を止めてしまうと、もう自分では呼吸は出来ない状態です。

」と言われ、私は貯金は幾らあっただろうか算段しながら「入院には1日幾らかかりますか?何時まで面会できますか?毎日会えますか?」と聞きました。

でも、そういうことではなかったのです。

それは実質的には死亡宣告でした。

「病気もせず9年生きたこの子は幸せだったはずです。

寿命です。

」と言われましたが、あの時コンビニに行かなければと今でも思わずにはいられません。

 翌々日、個別火葬をし、遺骨を持って帰りました。

合同火葬では遺骨は九州のある県の山にまくと聞いたので、自分で弔いたかったので個別火葬を選びました。

その後、遺骨はペット専用の納骨堂に納めました。

 夜間救急病院から個別火葬、納骨まで、迎えた時の何倍もお金はかかりましたが、彼ときちんと時間をかけてお別れできたので、お別れの方法に後悔はありません。

 大事なペットとのお別れは、最後の大切な時間です。

どんな方法を選ばれるにしても、後悔のない方法を選ばれますようにと思います。